乳がんのリスクについて(1)

乳がんにはいくつかのリスクがわかっています。リスクが高い方はきちんと検診など受けましょう。

乳癌のリスクについて説明します

①家族歴 

よく言われていますように、血縁に乳がんの方がいるとリスクが高くなります。

母,娘,姉妹の中に乳がん患者さんがいる女性は,いない女性に比べて2倍以上乳がんになりやすいことがわかっております。

そのような方はきちんと検診を受けましょう。

必要があれば市町村の検診だけでなく、乳腺科で相談してください。

家族性? 遺伝?

そこで(たぶん)気になるのは家族に乳癌の方がいる場合は遺伝性なのかということです。

遺伝性とは遺伝子に何らかの異常がありそれにより発症することです。BRCAの変異による家族性乳癌卵巣癌症候群などはこれに当たります。

しかし遺伝子に異常がなくても家族に乳がんの方がいると発症リスクが高くなります。これが家族性です。なぜ遺伝子に異常がなくても癌になるかというと、おなじような環境、食生活で過ごしていること。肥満など別の要素が共通する可能性があることなどが考えられます。

実際には遺伝子検査を行わないことも多く本当の意味で遺伝性なのか、環境などによる家族性なのか区別しづらいことも多いです。

親戚(わかる範囲に)乳がんの方がいる場合は、きちんと検査をしましょう。

*挿絵に意味はありません